咽頭クラミジア、淋菌検査
性行為で咽頭にも感染します。
検査液でうがいをして、うがい液を検査に提出します。
General gynecology
月経直前から月経中に、主に下腹部や骨盤周辺に感じる痛みです。痛みの種類も強さも個人差が非常に大きく、まったく生理痛の出ない人もいます。日常生活に支障が出るほど痛みがひどいケースを月経困難症といいます。
月経直前になると、子宮内膜でつくられる生理活性物質、プロスタグランジンの分泌量が急激に増えます。子宮の収縮を促して経血を排出する働きをするのですが、分泌が多すぎると下腹にキリキリした痛みなどが出ます。また、血管を収縮させて腰痛や冷えを招くことがあり、吐き気や肩こりを訴える人もいます。
月経後半にはプロスタグランジンの分泌は減りますが、骨盤周辺の血液の流れが悪くなり、鈍痛や腰周辺の重さを感じやすくなります。
生理痛は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの病気が原因になることもあり、月経困難症の場合はこれらの病気が隠されていることも考えられますので、早期の受診をお勧めします。
生理が重い、生理痛がひどい等よく聞きますが、これらを月経困難症といいます。月経の際に日常生活に支障をきたしたり、寝込んだり鎮痛剤を必要としたりする場合を指します。
この痛みの程度は人により異なり、下腹部痛・腰痛、頭痛、・嘔吐、失神までいくことがあります。
など、月経に関する様々な不安をお持ちの方は少なくありません。
排卵に問題があるケースもありますが、他にもストレス、過労、肥満、無理なダイエットなどの心身共に変化が加わると、ホルモン分泌がアンバランスとなります。
月経不順(続発性無月経)を検査する方法としては、内分泌検査、基礎体温測定、画像診断、ホルモン負荷テスト等が挙げられます。
生理周期が39日以上と長い場合は、脳からのホルモン分泌の指令が乱れて、卵胞の成熟が途中で止まり、そのまま排卵していないことが考えられます。
卵胞が排卵すべき時期に排卵しないで維持されると、エストロゲンが分泌されます。その為、生理が始まるべき時期を過ぎても、子宮内膜は厚み増し続けます。そのうち厚みの限界を超え、子宮内膜の出血が起こる原因となります。
生理周期が24日以内と短い場合も、脳からの指令にトラブルが起こり、卵胞が成熟しないまま、排卵をせずに衰退してしまう無排卵月経の可能性があります。 この場合、エストロゲンの分泌が早い段階で減ってしまい、子宮内膜が増殖を続けることができません。その為、早く出血が始まってしまいます。
生理前に起こる様々な体調トラブルの総称です。症状を自覚する時期には個人差があります。排卵時期から生理開始まで体調不良が続く方もいれば、生理開始の前日に少しだけ症状がある方もいます。主な症状は大きく2つに分かれます。下腹部の痛みや膨満感、乳房の痛み、肌トラブル、むくみ、頭痛、めまい、肩こりなどの身体症状と、イライラや情緒不安定、憂うつ感、注意力の低下、睡眠障害といった精神症状です。
これらの症状は、ホルモンバランスと脳内物質の変化に深く関係しているといわています。
排卵が終わってから生理が始まるまでの約2週間、プロゲステロンという女性ホルモンが増加することでPMS症状が起きるといわています。
精神的なPMS症状は、セロトニンという物質が減ると起きやすいとされています。セロトニンは喜びや幸せを感じる脳内の物質です。気持ちのコントロールに欠かせないものです。
平均して「生理の7日前~生理前日」頃に症状が表れる方が多いと言われています。
「帯下」とは一般的に「おりもの」と言います。膣や子宮からの分泌物が膣外に流れ出してくるものの総称です。
※ただし生理前の14日前後のおりものの量の増加は病気ではありません。
小児から20歳くらいの方々の産婦人科の病気をみます。ときには薬を使い、ときにはカウンセリングを行い各々によって対応は代わります。 体の成長にともない、特に女性の思春期で最も特徴的なことは月経(初経)です。
ご心配な方は一度ご相談ください。
日本人の女性の平均的な閉経時期は50歳くらいといわれ、この前後5年間ほど、約10年間を更年期といいます。この時期は女性ホルモンが減少していき、それに伴い、個人差はありますがさまざまな症状が現れます。これが更年期障害です。最近は、早ければ30代後半から症状が現れるプレ更年期も問題になっています。
代表的な症状が、ほてりやのぼせ、発汗が多くなるホットフラッシュです。頭痛や腰痛、不眠のほか、動悸が激しくなったり倦怠感を覚えたり、イライラして怒りっぽくなったりすることもあります。いずれも、女性ホルモンの減少が招く自律神経の乱れが原因とみられます。また、この時期は女性にとって、子どもの独立や夫の退職と重なったり、親の介護などが必要になったりする時期でもあり、こうした環境の変化が症状を重くするとも指摘されています。
適度な運動をしたり気分転換を図ったりするなどセルフケアで対処する他、症状が重ければ、ホルモン補充療法や抗不安薬の投与などの治療法があります。
気になることなどございましたら、ご相談ください。
性感染症とは性行為を介して感染していく病気で、STD(Sexually Transmitted Diseases)とも言われます。
ひとくちに性感染症と言いましてもいろいろな病気があり、その主なものには、次のような疾患があります。
おりものが増える、色やにおいが気になるなどの症状が出ます。
内診台にお上りいただき、子宮の入り口付近を綿棒で軽くこする検査です。
性行為で咽頭にも感染します。
検査液でうがいをして、うがい液を検査に提出します。
病原体はヘルペスウイルスで、性的接触による皮膚・粘膜の病変との接触で感染します。潜伏期間は2~10日です。症状としては、性器の痒み、不快感の後、水泡、びらんが生じます。診断は病変部からのウイルス分離、抗原検出や核酸検査(PCR)で行います。治療には抗ヘルペスウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビルなど)を使います。
放置するなどは痛くて出来るものではありませんが、放置しても2~4週間で自然に治ります。ただし再発を繰り返すことが少なくありません。
発熱がある場合には、脳・脊髄への感染の可能性もあるので、早めの治療が必要です。
今若者を中心に梅毒感染が急増しています。
皮膚や粘膜の傷を通して体内に侵入した病気が、血液中に入ることで全身に広がります。
『症状がないから梅毒感染の心配はしなくて大丈夫』ではありません。梅毒の経過においては、全く自覚症状のない期間が長く続きます。梅毒に感染すると、1~3ヶ月くらいたってから、感染した部位に小さな「しこり」(初期硬結といいます)や潰瘍ができたりします。これらの症状は痛みや痒みをともなわないことが多く、治療しなくても自然に良くなり治ったかのように見えて見逃されてしまう可能性があります。また、梅毒が感染するのは、性器だけではありません。オーラルセックス(口腔性交)で、咽頭部(ノドの部分)に感染したり、アナルセックス(肛門性交)で直腸に感染することもあります。このような性器以外に感染した場合にも、本人が感染に気づかないことが多くあります。そして、本人も自覚がないまま、梅毒は他の人へと広がっていくのです。不治の病として、その精神症状などから非常に恐れられていた梅毒も、現在では早期治療をすれば完治します。ご心配がある場合には検査をお受けいただくことをお勧めします。血液検査をします。
血液を介して感染します。出血や粘膜の損傷を伴うような性行為(例えばアナルセックスなど)は、現代においてB型肝炎、C型肝炎の主な感染原因となっています。他には垂直感染と言って母から子に(妊娠出産時に)感染する場合もあります。感染予防のためのワクチンも発達しており、感染率が減少している病気です。一旦発症して慢性化すると、肝硬変や肝がんに移行する可能性があります。血液検査をします。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が免疫を破壊し、抵抗力が下がって各種の細菌、ウイルスなどに感染して死に至る病気です。感染している方の血液、精液、腟分泌物に多く含まれていて、傷ついた皮膚や粘膜から感染します。また母子感染(妊娠中、分娩時、母乳感染)も重要です。HIVに感染しても、ほとんどの人には症状がありません。この症状がない状態は長い間続きますが、この状態を「無症候性キャリア」といいます。さらに免疫が弱くなると、いくつかの日和見感染などをおこします。この状態を「エイズの発症」といいます。
現在は体の中のHIV を完全に排除する薬はありません。しかし、発症を予防する最も良い方法は、慢性の病気と考えて体の中のHIVとうまくつきあっていくことです。その為には、いくつかのポイントがあります。
発症予防のコントロールすることで病気と上手く付き合う方法があります。ご心配な場合には是非検査をお受けください。血液検査をします。
病原体は淋菌で、性的接触による粘膜接触で感染します。潜伏期間は2~7日です。症状としては、女性ではおりものや不正出血が見られるか、あるいは症状が軽く、気づかないことも少なくありません。咽頭や直腸への感染もありますが、自覚症状が無く、気づきにくいものです。診断は性器、尿道からの分泌物や口腔などから病原体分離培養、あるいは核酸検査(PCR)で行います。
治療には抗菌薬を使いますが、各種の抗菌薬に対して耐性率が高くなっています。放置すると不妊の原因になることがあるほか、感染した母体から出産した新生児が淋菌性結膜炎になることがあります。
病原体はカンジダ属の真菌(カビの仲間の総称)です。性的接触により伝播することがありますが、発症するとは限りません。カンジダ膣炎は、免疫力にも関係があります。妊娠中、風邪をひいたとき、疲れた時など、性行為とは関係なく発症することもあります。
潜伏期間は定まっていません。症状としては、女性では外陰部の痒みとおりものの増加が見られます。診断は顕微鏡観察等による病変部からの胞子や仮性菌糸の検出や病原体の培養によって行います。治療には抗真菌剤の腟錠や軟膏・クリーム、経口薬を使います。放置すると症状が継続したり、再発・再燃を来たしたりします。
温泉・プール・入浴時に他の人に感染させることもありますので、治療しておいたがいいでしょう。
病原体はヒトパピローマウイルス(6型、11型が多い。子宮頸がんを発症しやすいのは16型、18型)で、性的接触による皮膚や粘膜の病変との接触です。潜伏期間は3週間~8ヶ月です。
症状としては、性器・肛門周囲などに鶏冠様またはカリフラワー様の腫瘤が出来ます。診断は、病変部の形態の観察、病原体の核酸検査(PCR)で行います。
治療は切除、レーザー、クリーム(イミキモドクリーム)などで行います。放置した場合、20~30%は3ヶ月以内に自然治癒します。
病原体はケジラミです。性的接触による陰股部、陰毛との直接接触が多いのですが、衣類・寝具などを介する間接的感染もあります。潜伏期は不定ですが、1~2ヶ月が多いようです。
症状としては寄生部位(主に陰股部)の強い痒みです。診断は皮膚・陰部・毛髪などの虫体や卵の確認で行います。
治療は剃毛するか、フェノトリンパウダーあるいはシャンプーを用いて行います。放置すると、症状の継続あるいは悪化を来たします。放置しても治ることはありません。
次の症状がある場合は、性感染症が疑われます。躊躇させずに早めに受診してください。
左右に一つずつある卵巣にできる腫瘍です。卵巣は通常2~3センチの大きさですが、卵巣腫瘍は30センチを超えることもあります。小さなうちはほとんど症状が出ませんが、大きくなるにつれ下腹部痛やお腹が出てくるといった症状が現れ、ときに激痛に襲われることもあります。
卵巣腫瘍の約90%は良性の卵巣嚢腫です。命にかかわるものではありませんが、一定以上の大きさになれば摘出するのが一般的です。
悪性腫瘍に対してはできるだけ早期に手術し、ほとんどの場合、術後に抗がん剤治療を行います。卵巣腫瘍は抗がん剤が効きやすいとされます。
腫瘍には良性と悪性があります。悪性腫瘍はがんのことで、周辺の組織に浸潤して破壊したり他の臓器や骨などに転移したりしますが、良性腫瘍は浸潤も転移もなく、すぐに命を脅かすものではありません。
子宮にできる代表的な腫瘍が、良性の子宮筋腫です。エストロゲンという女性ホルモンによって大きくなるもので、30代以上の女性の20~30%にみられます。できる場所によって症状は違いますが、共通しているのは経血量が増えることと月経痛です。子宮内部にできると、小さくても症状が現れます。大きくなると不妊や流産を招く恐れがあり、腫瘍が尿道を圧迫して頻尿になることもあります。
良性腫瘍にはほかに、子宮内膜かそれに似た組織が卵巣や卵管などにできる子宮内膜症、子宮筋層に子宮内膜が入り込む子宮腺筋症などがあり、これらは子宮筋腫と合併して起こることが多いです。
悪性腫瘍では子宮頸がんや子宮体がんがあります。子宮頸がんは主にウイルス感染によって子宮の入り口にできるもので、子宮がんの約70%を占めます。かつては40、50代に多かったのですが、最近は20~30代に増えてきています。子宮体がんのほとんどは子宮内膜から発生し、比較的高齢者に多い病気です。
悪性腫瘍はもちろんですが、良性腫瘍も不妊のリスクがありますから早期発見・早期治療が求められます。また、いずれも不正出血がみられますので、閉経後や性交時に出血があったり痛みを感じたりしたら、婦人科を受診するべきでしょう。
子宮内膜症は、初経後10代後半から発生する可能性があり、20~30代の女性によく見られる病気です。
子宮内膜症の原因については免疫異常、月経血が卵管を逆流して起こる逆流説が有力視されていますが、はっきりしたことは分かっておりません。
内膜症とは、もともと子宮内腔で生理をおこす子宮内膜という組織が、まったく違う場所に存在することによって、増殖発達していく病気で、良性ですが進行性の病気です。